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警察官僚として浅間山荘事件などの指揮をとり、
政界に転身後には、中曽根内閣で官房長官に就任し、
中曽根内閣を支えた後藤田正晴さんの伝記です。
著者は、ノンフィクション作家の保坂正康さんです。
旧内務省出身で、戦争を経験している後藤田氏。
戦後、旧内務省の解体後は主に警察官僚として、
キャリアを積んでいきます。
混乱の時代、治安の維持を第一にし、
浅間山荘事件などの指揮を執ります。
退官後は政界に転身し、政治家としての
第二の人生を歩んでいきます。
政治家としての後藤田さんの活躍、
その影響力の大きさは衆知のところです。
日本の政治史においても最も有名で、
実力のあった官房長官だと思います。
自分が政治に関心を持ち始めた頃には、
すでに自民党の重鎮として有名でした。
再読してみて、改めて偉大な人だなぁ、
と感心しました。尊敬します。
何より強い芯を持った人である、
ということに魅力を感じます。
伝記なので当然に肯定的な視線で、
同氏の半生を描いていると思います。
とは言え必要以上に賞賛するような
内容ではなっていないと思います。
むしろ、在任中は“タカ派”などの
レッテルを貼られ、強面のイメージが強い
後藤田さんの人物像をより親しみやすく、
伝えていると思います。
保坂正康[2008]『新編 後藤田正晴 異色官僚政治化の軌跡』中央公論社、中公文庫。
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