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ぼそっと。映画の話、本の話。
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奥田英朗さんの小説を読みました。

奥田さんの小説を読むのは、これが初めてです。


ジャンルで言えば、クライム小説(犯罪小説)…

そういうジャンルが確立されいるのか
知りませんけど。あしからず。

耳に齧ったところによると、
海外ではけっこう多いみたいです。

ノワールとも呼称されるジャンルです。

ノワールと言えば、『不夜城』で有名な
馳星周さんが日本では代表的な作家さんです。

(ノワールって暗黒小説と訳されたりするので、
微妙にジャンルが違うのかも知れません…。)

最近、増えてきているとは言え、
やっぱ日本では道徳観からか、犯罪者を
主人公に据えるのは主流になりにくのかな…

と思ったりします、
個人的には好きなジャンルなのですが。


もとい、『最悪』は普通の人達が犯罪に
転がり落ちていく…という小説です。


中小企業の社長、OL、その日暮しのチンピラ、

とそれぞれ生活環境が全く違う3人の
人生が思ってもみなかった状況で交錯し、
「最悪」の運命に弄ばれるように、
犯罪に巻き込まれていきます。


それぞれに止むに止まれぬ事情があって、
それぞれに必死に抗おうとしてもかなわず…

「最悪」の場所に墜ちていく。


犯罪をしてくてする人ってなかなかいないと思います。
それでも、犯罪は起こってしまう…犯してしまう。

その理由や背景をつきつめようとする、
時に“人間の性”に焦点をあてる、

クライム小説の面白さを分かりやす
示している作品だと思います。


正直、ストーリー・テリングの上手さで
カバーしてるものの、随所で垣間見える
ストーリーの荒っぽさは否めないです。

でも、一気に読ませる力のある作品です。


ぶ厚めの文庫本ですが、あっという間に
ページが進む作品でした。



奥田英朗[2002]『最悪』講談社、講談社文庫。
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