×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こないだ読んだ『虐殺器官』が
印象に残ったので、再度、伊藤計劃さんの
本を…と思い読みました。
“メタルギア ソリッド”を
知っている人には説明不要ですが、
人気ゲーム(メタルギア・シリーズ)の脚本をもとに
同ゲームの熱狂的なファンでもあった
伊藤計劃さんがノベライズをした小説です。
ジャンルとしてはSF小説、あるいは
ミリタリー小説です。
…“ミリタリー(軍事)”なんてジャンルが
あるかどうかは不明ですが。
すでに“伝説の兵士”と称されているものの、
肉体が急速な老化に蝕まれつつある
ソリッド・スネークは、ある陰謀によって
もたらされつつある「世界的な危機」を救うため、
世界の様々な戦場へと潜入していく。
不屈の精神力と卓越した技能を持つ
ソリッド・スネークは、相棒・オタコンの
サポートを受けながら宿命の戦いに挑む、
というものです。
人気のゲーム・シリーズですが、
自分はゲームの名前を聞いたことがある程度で、
内容は全く知りませんでした。
そんな予備知識が全くない状態で読んだせいか、
内容を把握するのに正直、非常に苦労しました。
出てくる言葉の意味のイメージや
固有名詞がすぐに把握できないので、
読み進めていくうちに、気づけば
ストーリーが上の空になってしまう
ようなことが度々ありました。
前にも書きましたが、SF小説自体、
自分にとってあまり得意なジャンルでは
ないことも理由の一つかも知れませんが…
“REXって??”とか、
“そもそもメタルギアって何!?”
といった感じです。
…ファンの人、ゴメンなさい(>_<)
これから読む人には、
“メタルギア ソリッド”あるいは
“メタルギア”シリーズの世界観を
一度つかんでみてから、
読み始めることをお薦めします。
ゲームをやりこむ必要まではないと
思いますが、wikiや母屋である
ゲームのサイトなどに目を通す程度をしてから
読み出す方が断然にすんなりと
“メタルギアの世界”に入っていけると思います。
全体として、上記したような不便が
ありましたが、個々のシーンの描写においては
『虐殺器官』でも堪能した伊藤計劃さんの
筆力が存分に発揮されていて、
惹き込まれるものでした。
“やっぱすげぇなぁ、この作家”ってb(^ω^ )
今回は入り口で躓いて締った感があるので、
もう一度、是非再読してみたいと思いました。
今回、拾いきれなかったものが
きっと拾える気がします。
再読したほうがきっと楽しめる…
なんて珍しい傾向の感想を
抱いています(笑)。
伊藤計劃[2008,2010]
『メタルギア ソリッド ガンズ オブ パトリオット』
角川書店、角川文庫。
PR
この記事にコメントする