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ぼそっと。映画の話、本の話。
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池波正太郎さんの本、再読です。

確か高校生くらいの時に買ったような
記憶があります。

本屋のおっちゃんに勇気を出して
(そんな時期だったので、笑)

「人斬り半次郎って本ありますか。」

って聞いたら、めっちゃ変な顔…
というより怪しいものを見る目で

「そんな本、ないよ」

ってつっけんどんに
あしらわれたことを憶えています。

ちなみにその後、
なんか悔しくてちょっと哀しくって、
意地になってお店の本棚を探して、
見つけ出しましたのですが…

無言でレジでおっちゃんに
突き出してやりました。


今だったら、
ヘビー・クレーマー化すること、
必死ッですが(苦笑)。


そんな思い出深い本です。

さて、肝心の内容ですが…

幕末から明治維新の前後に
活躍した中村半次郎(桐野利秋)の半生を
描いた歴史小説です。

むしろ、英雄譚といった方が
しっくりくるかも知れないです。

薩摩藩(鹿児島)の郷氏(下級武士)を
出自とする半次郎が剣術を頼りに
動乱の中で縦横無尽の活躍して、
日本で最初の陸軍少将まで
立身出世を遂げていくという話です。

この『~幕末編』は上巻あたりで、
下巻にあたる『~賊将編』に続き、
2巻から構成される小説です。

時代で言えば『~幕末編』は
そのタイトル通り、明治となる直前までの
幕末までの時代を描いています。

主人公の人生としては、
のちの“陸軍少将・桐野利秋”が
“中村半次郎”として活動していた時代。

タイトルである“人斬り半次郎”と
称され、世間に知れ渡るまでの
時代を描いています。


先に“歴史小説”というよりは
“英雄譚”と書いたように、
かなりの部分で著者による脚色や
演出が色濃いと思われますが、

爽やかで、情に厚く、
そして、強い。

そんな“肉食系男子”の
模範のような(笑)

半次郎の豪傑っぷりが
痛快な小説です。



池波正太郎[1972]『人斬り半次郎 幕末編』角川書店、角川文庫。
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