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ぼそっと。映画の話、本の話。
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年末から年始にかけて、
読んでいた本です。

曽根圭介さんの作品です。
第53回江戸川乱歩賞受賞作。

内容は、現職の国会議員に中国のスパイが
いるという情報をもとに、警視庁の外事課が
極秘に捜査を始めるが…

捜査線上に浮かんだのは、次期総裁としての
期待もかかる保守・タカ派の政治家・
芥川健太郎だった。

独自に捜査を進める捜査員・不破であったが、
内外から様々な妨害を受けることになる。


という、年末年始には全くそぐわない
陰謀渦巻くスパイ小説でした(苦笑)。

現職の国会議員にスパイがいる、
という設定がまずわくわくさせます。

いったい誰が味方で、誰が“モグラ”
(=スパイ)なのか。

二転三転する展開は、スリリングで
読み応えのあるものでした。


本書の帯に書いてあった

“乱歩賞史上最高の公安警察ミステリー!”

という表現もあながち大袈裟ではないな、
と思いました。

面白かったです。



曽根圭介[2010]『沈底魚』講談社、講談社文庫。
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久しぶりに映画館に行ってきました。

今年は全然、映画館へ行けなかったなぁ=3


観たかった映画は今年も数多くあったのだけど、
見逃してしまった映画が大半で(>_<)

今年のちょっとした心残りです…(T_T;


もとい、『最後の忠臣蔵』を観てきました。

初の日米同時公開の邦画ってことで、
ちょっと話題になった映画です。

結局、英語タイトルでトラぶったらしく、
その同時公開はかなわなかったみたいですが。


内容としては、池宮彰一郎さんによる
同名小説(←…知らないケド)を、
『北の国から』の杉田成道監督が
映画化した、というもの。

(↑観賞後に知ったうんちく。)


“忠臣蔵”で主君の仇討ちを果たし、
自害して一躍、“武士の鑑”として
庶民のヒーローとなった赤穂浪士。

本作は、その16年後。

赤穂浪士でありながら、
生き残った二人の武士の話。

一人は討ち入り後、そして、
もう一人は討ち入り前に、
それぞれ“使命”を与えられて、
苦難のなかを生き延びていた。


“忠臣蔵”そのものではなく、
その亜流(スピン・オフ)といった
ストーリーです。



久しぶりの映画館で
わくわくしていました、

が。

映画が始まってから数分、
とっても嫌な予感が…

辟易しているタイプな邦画かも、と。

まるで絵に描いたようだけど、
実際には不自然な映像。

ベタな、というか各シーンに解説が
ついているようなタイプの映画。

“ベテラン(時に巨匠)”と呼ばれる
邦画監督が作る苦手なタイプの映画かも、
って思いました。


そんな初印象はある意味、正解で、
ある意味、間違ってました。

なんかどっかで観たことあるなぁ、
っていう映像が多くて陳腐な感じは
最後まで否めませんでした。

斬新さは全く感じないままでした。


ですが、この映画はお薦めできます。

とっても“切ない”んです。


各登場人物が抱える“思い”が
届くようで、届かない。

届いても答えられない…。

そんな“心の距離感”みたいなものに
とっても切なくされてしまいました。


映像が陳腐、くどい…

ってディスる方向に傾いていたくせに、
二回くらい泣きそうになりました。

…不覚(苦笑)。


使命や宿命(さだめ)といったことを
テーマにした、切ない映画だと思います。



『最後の忠臣蔵』
監督;杉田成道、原作;池宮彰一郎、
出演;役所功司、佐藤浩市、桜庭みなみ、安田成美、他。

東野圭吾さんの作品を読みました。

この作品の特徴は、内容云々の以前に
最初から文庫として発売されたこと。

一般的な“(連載→)単行本→文庫”
という流れとは異なるもの。

「電子書籍ではなく、紙の本を廉価で
多くの読者に読んでもらいたい」

という東野さんの希望もあって、
文庫での新刊発売となったそうです。

>>msn産経ニュース

電車内などで読むことも多い
自分としては、嬉しいことです。

ただ、作家側としては収入減に
つながる可能性も高く、

また、文学賞を受賞しづらくなる…

とのこと(>>アメーバニュース)。

難しいもんだなぁと思いました。


もとい。

同作品は、スキー場を舞台とした
サスペンス小説です。

本格的なスキー・シーズンを
目前にしたスキー場に、突如、

“スキー場に爆弾をしかけた”

という旨の脅迫が犯人から届けられる。
犯人の要求はその指示に従い、
要求通りに現金を受け渡すこと。

一方、スキー場の運営責任者である、
索道部マネージョー倉田をはじめとして、
現場のスタッフ達はスキー場の安全を
図るため、必死に奮闘する。

果たして、スキー場の安全は守られるのか。


主人公がスキー場の索道部という
部署の責任者とスタッフ達、

という設定は新鮮な感じがしますが、
その内容自体は推理小説、あるいは
サスペンス小説の王道といった感じです。


東野圭吾作品らしく、しっかりと
“しかけ”も施されています。

また、同作家の特徴だと思いますが、
ストーリー展開が抜群にスムーズです。

毎度、ページを開いた瞬間から、
自然と惹き込まれてしまいました。


爽快なエンターテイメント小説に
仕上がっていると思います。


面白かった。



東野圭吾[2010]『白銀ジャック』
実業之日本社、実業之日本社文庫。

こないだ読んだ『虐殺器官』
印象に残ったので、再度、伊藤計劃さんの
本を…と思い読みました。

“メタルギア ソリッド”を
知っている人には説明不要ですが、
人気ゲーム(メタルギア・シリーズ)の脚本をもとに
同ゲームの熱狂的なファンでもあった
伊藤計劃さんがノベライズをした小説です。

ジャンルとしてはSF小説、あるいは
ミリタリー小説です。

…“ミリタリー(軍事)”なんてジャンルが
あるかどうかは不明ですが。


すでに“伝説の兵士”と称されているものの、
肉体が急速な老化に蝕まれつつある
ソリッド・スネークは、ある陰謀によって
もたらされつつある「世界的な危機」を救うため、
世界の様々な戦場へと潜入していく。

不屈の精神力と卓越した技能を持つ
ソリッド・スネークは、相棒・オタコンの
サポートを受けながら宿命の戦いに挑む、

というものです。


人気のゲーム・シリーズですが、
自分はゲームの名前を聞いたことがある程度で、
内容は全く知りませんでした。

そんな予備知識が全くない状態で読んだせいか、
内容を把握するのに正直、非常に苦労しました。

出てくる言葉の意味のイメージや
固有名詞がすぐに把握できないので、
読み進めていくうちに、気づけば
ストーリーが上の空になってしまう
ようなことが度々ありました。

前にも書きましたが、SF小説自体、
自分にとってあまり得意なジャンルでは
ないことも理由の一つかも知れませんが…

“REXって??”とか、
“そもそもメタルギアって何!?”
といった感じです。

…ファンの人、ゴメンなさい(>_<)


これから読む人には、
“メタルギア ソリッド”あるいは
“メタルギア”シリーズの世界観を
一度つかんでみてから、
読み始めることをお薦めします。

ゲームをやりこむ必要まではないと
思いますが、wikiや母屋である
ゲームのサイトなどに目を通す程度をしてから
読み出す方が断然にすんなりと
“メタルギアの世界”に入っていけると思います。


全体として、上記したような不便が
ありましたが、個々のシーンの描写においては
『虐殺器官』でも堪能した伊藤計劃さんの
筆力が存分に発揮されていて、
惹き込まれるものでした。

“やっぱすげぇなぁ、この作家”ってb(^ω^ )


今回は入り口で躓いて締った感があるので、
もう一度、是非再読してみたいと思いました。

今回、拾いきれなかったものが
きっと拾える気がします。

再読したほうがきっと楽しめる…

なんて珍しい傾向の感想を
抱いています(笑)。



伊藤計劃[2008,2010]
『メタルギア ソリッド ガンズ オブ パトリオット』
角川書店、角川文庫。

立花胡桃さんによる著作の
本を読みました。

胡桃さんの半生の綴った自伝という
内容になっています。

ただし、脚色を加えているので、
ノンフィクションとは違うみたいです。

(↑後書きより)。


高校時代の苦い経験を克服するため、
キャバ嬢となった主人公の瞳。
瞳は店を転々としながらも、
次々と店舗のNO.1へと上り詰めていく…

そして、瞳は「胡桃」へと名前を変え、
ついに新宿・歌舞伎町へと進出する。


という話。

これは立志伝だと思いました。

女性が主人公の立志伝は少ないですし、
キャバ嬢が主人公というのは、
まだほとんどないと思います。

そういう意味で新しく、
また、キャバクラという舞台も
非日常的で魅力の多いところだと思います。

それに、胡桃さんの文章が小気味良く、
スリリングな展開を楽しみながら
一気呵成に読み切ってしまいました。


胡桃の生き方がどうなのか…

ということについて、受け止め方は
人によって様々だと思われますが。

自分としては、“キャバ嬢”という職業も
過酷なんだぁとそっちに興味がいきました。


とはいえ、キャバ嬢が高校生などの
憧れの職業になっているのは、

“それは、ちょっと違うでしょ”

って思いますけど(-_-;


それと、実際のキャバクラには
今のところ、あんま興味ないのですが、

(“太客”になる財力もないですし、苦笑)

自分はころっと騙されやすい客かもなぁ
なんてことを思ってみたり。


などなど。

半生を綴った本書への感想としては、
不適切かもしれませんが…
エンターテイメントとして読むには
面白い本だと思います。



立花胡桃[2010]『ユダ 〈上〉』幻冬舎、幻冬舎文庫。
立花胡桃[2010]『ユダ 〈下〉』幻冬舎、幻冬舎文庫。

『人斬り半次郎 幕末編』の続編です。


この『~賊将編』は、半次郎が
人斬りとしてまさに八面六臂の活躍をしていた
明治直前の幕末期から、明治維新を経て、
西南戦争に至るまでを描いています。

主に半次郎が“桐野利秋”として、
活動した時代です。


その良し悪しは別として、
“時代の華”の一人として活躍した半次郎は
ついに己の力(剣)一本で、日本で最初の
“陸軍少将・桐野利秋”となります。

しかし、一方で激変する時流に
次第に合わなくなり、最後は行き場のない
激情を爆発させ、“賊将”となり
故郷・鹿児島で散っていきます。


半次郎自身が大きな推進力の一部と
なった明治維新。そして、新しい時代。

しかし、その大きな(過ぎる)変革から
半次郎自身がはみ出してしまった。

皮肉な人生だと評することもできるし。

時代の大きな変貌期には必ず現われる
タイプの定番(ステレオ的)なキャラクター、
と評することもできると思います。


とはいえ、半次郎のような
“好漢”あるいは“破滅型のヒーロー”
には抗しがたい魅力があると思います。


池波正太郎さんは、中村半次郎を
そういったある種の絶対的な憧れを抱かす
キャラクターとして、存分に描いています。


史実において、中村半次郎あるいは、
陸軍少将・桐野利秋がどういう人物で
あったのか、そのなしたところは
いったい何だったのか、

ということについては、
改めて再考の余地があるでしょう。

“暗躍した”とも評することも
できる人物なので。


とはいえ、日本史上稀有な時代を生きた
一人の好漢を描いた痛快な歴史小説として、
魅力的な小説だと思います。



池波正太郎[1972]『人斬り半次郎 賊将編』角川書店、角川文庫。

池波正太郎さんの本、再読です。

確か高校生くらいの時に買ったような
記憶があります。

本屋のおっちゃんに勇気を出して
(そんな時期だったので、笑)

「人斬り半次郎って本ありますか。」

って聞いたら、めっちゃ変な顔…
というより怪しいものを見る目で

「そんな本、ないよ」

ってつっけんどんに
あしらわれたことを憶えています。

ちなみにその後、
なんか悔しくてちょっと哀しくって、
意地になってお店の本棚を探して、
見つけ出しましたのですが…

無言でレジでおっちゃんに
突き出してやりました。


今だったら、
ヘビー・クレーマー化すること、
必死ッですが(苦笑)。


そんな思い出深い本です。

さて、肝心の内容ですが…

幕末から明治維新の前後に
活躍した中村半次郎(桐野利秋)の半生を
描いた歴史小説です。

むしろ、英雄譚といった方が
しっくりくるかも知れないです。

薩摩藩(鹿児島)の郷氏(下級武士)を
出自とする半次郎が剣術を頼りに
動乱の中で縦横無尽の活躍して、
日本で最初の陸軍少将まで
立身出世を遂げていくという話です。

この『~幕末編』は上巻あたりで、
下巻にあたる『~賊将編』に続き、
2巻から構成される小説です。

時代で言えば『~幕末編』は
そのタイトル通り、明治となる直前までの
幕末までの時代を描いています。

主人公の人生としては、
のちの“陸軍少将・桐野利秋”が
“中村半次郎”として活動していた時代。

タイトルである“人斬り半次郎”と
称され、世間に知れ渡るまでの
時代を描いています。


先に“歴史小説”というよりは
“英雄譚”と書いたように、
かなりの部分で著者による脚色や
演出が色濃いと思われますが、

爽やかで、情に厚く、
そして、強い。

そんな“肉食系男子”の
模範のような(笑)

半次郎の豪傑っぷりが
痛快な小説です。



池波正太郎[1972]『人斬り半次郎 幕末編』角川書店、角川文庫。
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