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ぼそっと。映画の話、本の話。
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一度(…ん、二度かな)、
読んだことあるのですが…

内容を全く思い出せなかったので、
再読してみました。


宮部みゆきさんの作品です。
“第41回 吉川英治文学賞受賞作”です。

『誰か・・・ Somebody』の続編となるものです。


もちろん、前作の同小説の内容も
思い出せず…(・_・;A

忘れているついでに、
前作から読み直そうかとも
一瞬、思いましが。

まぁ何か義務っぽくなる
気がしたので、直でいきました。


読み進めるにつれて、
フラッシュバックのように其処此処の
シーンが蘇ってきました。

デジャブのような、
予知能力がついてような…

(苦笑)。


内容は…と今回は語ることはせず、

裏表紙(!?、表紙の折返部分)にある
「著者のことば」を引用しちゃいます。


「前作『誰か」では、ささいなことからある家族の秘密に触れてしまった主人公・杉村三郎ですが、今回は大きな犯罪に接近遭遇してしまい、素人探偵ぶりが板につかないまま、事件のなかを右往左往することになります。私自身はひそかに〈昭和名曲歌謡シリーズ〉と名付けているこの二作目、今回は『丘を越えて』です。物語の終盤、ご存知の方には一緒に口ずさんでいただけると、いっそう嬉しく思います。」


↑これ、なんか読みたくさせる前書きですよね。

この時点でさすがッ、
と感心してしまいました。


ちなみに、前作を読まなくても、
十分に楽しめる内容になっていると思います。

ところどころで前作の内容は出てきますが、
理解に苦しむようなことは全くないです。

内輪ネタに鼻白む…
ようなことはないです。

むしろ、逆に『誰か』を
読みたくなるかも知れません。


あ、一つだけ。

“シーナちゃん”については、
気になるかも。

読み出して程なく、前作の内容についても
部分的に思い出したのですが、

…シーナちゃんがいないことが
なんか寂しく感じた次第です。


↑内容的な話ではなく、
好きなキャラクターだったので。


もとい、脇道それてばかりですが(苦笑)。

宮部みゆきさんらしい軽妙な語り口と
ストーリー展開で気づけば、
世界に惹き込まれてしまう作品だと思います。

とはいえ、軽妙なステップの一方で、
「幸せ」についてとか、

「社会の病み(⇔闇)」

について、何かしら感じさせる
ことのある作品です。



宮部みゆき[2009]『名もなき毒』光文社、カッパ・ノベルス。
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貫井徳郎さんの小説を読みました。

文庫本で、上・中・下の全三巻。
なかなかの大作です。


葛城、久藤、ぼくの性格も、
育った環境もまるで違う三人の少年が
主人公となる小説です。

三人の共通項は、殺人を犯したこと。

それぞれに理由があり、
殺人を犯してしまった三人が
その罪を背負い、向き合いながら、
少年達を取り巻く社会と
そして、自分自身と葛藤します。


少年法(小説の時代背景は改正前)
と少年事犯を主題にした小説です。

これまでも新興宗教や薬物などの
社会性のあるテーマに果敢に挑戦し、
読者に深い印象を残してきた
貫井氏の筆力が、この小説でも
改めて発揮されたなぁと感じました。


少年事犯や(特に改正前の)少年法を
扱った小説はいくつかありますが、
その多くが少年法の不備に焦点を
あてているものが多いように思います。


この『空白の叫び』で
特徴的だなぁと思ったのは、

少年法の制度的な適否や
欠陥に焦点をあてるよりも、
「殺人」という大罪を犯した
少年の心の中を描写しようと
していることです。


「瘴気(しょうき)」っていう言葉が
とっても印象に残りました。

この「瘴気」と絡むことで
文庫の帯にも引用されていた
「心の闇―、便利な言葉だ」という
一節も、より印象的になる思います。


ちょっと飛躍し過ぎかなぁと
思うところもありますが、
重く心に残る小説でした。



貫井徳郎[2010]『空白の叫び』文藝春秋、文春文庫。

久しぶりの映画館。


先週、やっと『踊る大捜査線』を
観に行ってきました。


むしろ…まだやっていたんだ(友達談)、
ってまさにそんな感じですが。

吉祥寺の映画館で先週末まで
上映していたので、
駆け込み観賞しました。


青島巡査長が係長になって
どうなるんだろ、

和久さんの“穴”は誰が埋めるんだろ…

などなど、遅ればせながらも
色々期待してました。



でしたが。


(あ、まだの人はこの辺まで…で)



「…あれ!?んーッ??」

と観ているうちにどんどん
“あれれ”感が強くなり…

残念なまま、最後まで
いってしまいました。


一言で言うと、

今イチ…(・_・;)


期待感が大きかった分、
今イチ感も大きかったですorz


日向真奈美(小泉今日子)に
こだわり過ぎている気がしました。

その結果、中途半端な感じで
『ケイゾク』のような路線に
突入してしまった感が…

ちょっと違うなぁと。


…『ケイゾク』は好きだけど。


もとい。

新キャラクターについても、
空回っていたかなぁ。


…などと思いました。

毒含みかな。



と、今イチでしたけど。

久しぶりの映画館だったので、
楽しかった~ヽ(^o^)/




『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』
監督:本広克行、脚本:君塚良一、製作:亀山千広、
出演:織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、
伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、小栗旬、
小泉今日子、柳葉敏郎、他。

伊藤計劃さんの小説を読みました。

   ↑↑↑

“~けいかく”って読むんだそうです。


本の末尾にある解説に
書いてあったことで、
やっと読み方が分かりました。


加えて、その後書きで。

“SF小説”って言葉を見つけて、
「そっか、これはSF小説なのかぁ」
って認識しました。

近未来を舞台にした、フィクションという
イメージで読んでいたので。

まぁ、それってまさにSFですが(^_^;


それで、読了後の自分の気持ちに、
ちょっと合点がいきました。

「今イチってわけじゃないけど、
なんか不得意だなぁー…」っていう。


自分、あまりSFは得意じゃないのです。

なんか近未来のできごと、
小説の設定や登場してくるものに
矛盾点や何某かのほころびを
探してだそうとしてしまい、
小説の内容を楽しむ以前に
冷めた視点から読んでしまうのです。

夢のない感じ(苦笑)で。


この小説を読んでいるときも、
近未来において登場してくる
技術や社規情勢等の設定に

「あ、これはないなぁ」
「この技術は無理だろうな…」

とか思いながら、読んでしまいました。

なので、上記のような感想を
抱いたのですが…

「じゃ、つまんなかったのか!?」
と、ふと思い返してみると。

「これ、面白かったなぁ」
「この発想って興味深いなぁ…」

「日本の小説には、なかなかない
稀少な作風だなぁ…」

「冗長に感じてしまうとこもあるし、
荒っぽいとこもそこそこあるけど、
文章にとっても力があるなッ」

とか、ポジティブに思うところが多々、
次々と浮かんできました。


なんだかんだと、かなり楽しんでいた
自分に気づきました(笑)。


そして、もう一つ。

これも解説で知ったのですが、
伊藤計劃さんは既に
鬼籍に入っているそうです。

小説家としてのデビューも
遅かったうえに、

34歳で亡くなってしまった…


残された数少ない
著作の一つらしいです。


生きていれば、日本のSF小説を
一変させる作家になっていただろう、

って評には同意できます。




伊藤計劃[2007]『虐殺器官』早川書房、ハヤカワ文庫JA。

福井雄三さんの著作を読みました。

歴史小説の第一人者である
司馬遼太郎さんの代表的な作品で、
同氏の著作の中でも
人気の高い『坂の上の雲』。

その歴史的解釈には誤りがある!!

ということを端緒に、
いわゆる“司馬史観”について
福井氏が反論や批判を展開しています。


主に第1章、第2章で展開される
旅順攻防戦についての
『坂の上の雲』における記述に
ついての反論については、
読み応えがありました。

また、司馬遼太郎さんの小説を
愛読書と掲げる政治家を始めとする
著名人の歴史観への批判は、
自分も同様に思うところです。

的を射ていると思う。

ただ、福井氏が繰り返し指摘するほどに
司馬氏は『坂の上の雲』において、
乃木大将を批判的に描いているとは
自分は思いません。

むしろ、司馬氏の文章には、
乃木大将に対する積極的な
思い入れを感じます。


と、もとい。

興味深かったのは、
第1章と第2章くらいまででした。

第3章は無理くりに、
こじつけてる感が濃く…

第4章はについては、司馬氏もしくは
“司馬史観”への反論というより、
半藤氏の歴史解釈への反論というか、
非難(…憎し!?)という感じです。

第5章については、いっきに
論旨が思想信条的な内容となり、
福井氏の思い入れが述べられています。

その論旨の是非については、深く触れない
(…とりあえず、肯定的ではないですけど)
としても、第4章まで“反・司馬史観”の
拠り所としていた歴史資料にもとづく、
論理展開が放棄されているように
思われ、残念でした。

それに、「自虐的歴史観」を
批判する人の多くが、
なぜか現代の日本のあり様を
“自虐的に”捉えようとするのは、
どうしてなんでしょうか。


長くなったので、まとめると…

読むべきは前半の1~2章ほどで
十分かと思いました。

中盤から後半については、
“なんだかなぁー…=3”
という内容でした。



福井雄三[2007]『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実』主婦の友社。
東野圭吾さんの作品を読みました。

1990年代初めの頃の作品です。

1980年代の作品を東野圭吾さんの初期と
するなら(…勝手に)、初期の作品は
“トリック勝負”の作風が特徴だと思います。

そして、この作品辺りを前後に
小東野圭吾さんの説は、その初期から
次のシーズンへ移行していると思います。

“トリック勝負”から、
登場人物の背景やその過去に背負ったものに
焦点をあてることが多くなっていると思います。

まさに“宿命”といったものに焦点をあて、
重点を置くようになっていると思います。


『白夜行』や『幻夜』に
繋がっていく要素が垣間見えると思います。

一方で、精巧なトリックの要素は
現在に至るまで、相変わらず健在ですが。


その点、この『宿命』という小説は、
映画化等を含め大ヒットした
『探偵 ガリレオ』へと繋がる雰囲気も
どことなく感じる作品です。


あらすじや感想を述べずに、
脇道を突っ走っている感じになってますが…

まとめると、この小説は
東野圭吾さんの作品の初期の原風景から、
ベスト・セラー作家となった現在につながる
象徴的な転機を感じることができる作品です。


当然、面白いですッ!!



東野圭吾[1993]『宿命』講談社、講談社文庫。

ちょっと前に話題になった本を
読んでみました。


ノモンハンの戦いから沖縄戦にたるまでの
いわゆる“大東亜戦争”での

(↑この呼び方にも色々あるけど。)

(旧)日本軍の惨たる敗北の要因を
その組織構造や機能に着目して研究した
成果をまとめた本です。

学術論文というまでの専門性、
もしくは無装飾っぷりや色気のなさ(!?)
ほどまではいかないまでも、
かなり本格的に研究色の色彩が
濃い内容になってます。

ベストセラーになったことが
意外に思えるような硬派な内容でした。

ずんとくるタイトルと
敗戦の研究という大枠が琴線に
触れたのでしょうか。


何にせよ、読んでみて、
ベストセラーの名に恥じない
内容だなぁと思いました。

“はしがき”や「序章」でしっかりと
論点が絞られているように、
敗戦の要因となる日本軍の
組織的な特性がケース・スタディに始まり、
続いて理論的な考察からも
明らかにされていきます。

もどかしく思いながらも、
負けるべくして負けたんだな…

ということを改めて思いました。


そして、その日本軍の特性が
現在の日本の様々な組織にも
共通している(…しっかりと残存している)
ということにふと気づきます。

政治組織や企業組織など、
日本人による“日本的な”といわれる
様々な組織にそのままあてはまることに
気づき、本の中でも指摘がされます。

もちろん、“日本的な”ことが
上手く機能することがんあることも
当然の前提ですが…

(官僚制組織のように)“逆機能”を
起こしているのではないかということに
気づくと思います。


日本人は、濃淡や方向性の違いあれど、
“大東亜戦争”を反省していることは
間違いないと思います。

しかし、現在に至っても
日本人は結局、同じ“誤り”を
犯しているのではないか…と思い、
なんだか背筋が寒くなりました。


検証って大事。



戸部良一・寺本義也・鎌田伸一・杉之尾孝生・村井友秀・野中郁次郎
[1991]『失敗の本質』中央公論社、中公文庫。
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