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競馬をテーマにした新書を読みました。
会計士だけど競馬を仕事にしているらしい、
丸の内龍太郎さんによる新書です。
前に一度、読んだのですが、
内容を憶えているような…憶えていないような、
だったので再読しました。
競馬でどうやったら収支をプラスにできるか、
ということを主なテーマにした本です。
・的中率より回収率にこだわること
・新馬戦、未勝利戦にレースを絞ること
・穴狙いに徹すること
・危ない危険馬や前走ワケあり大敗馬を見抜くこと
・調教の“粉飾”を疑うこと
といったことが書かれています。
それぞれについて事例などを交えて書いてあり、
それなりに説得力があります。
主に的中したレースを解説しているので、
実際は(というか多くの場合)、外れることが
多いのだろうとは思いますけど…
著者の競馬にかける情熱は人一倍だ、
と思いました。
自分が馬券を買うときは、
著者のように極端な穴狙いはしませんが、
(運頼み以外で)穴馬券を選ぶ方法の一端に
触れることができたと思いました。
何より、新馬戦や未勝利に
より興味を抱きやすくなったことが
自分としては一番の収穫でした。
より競馬が面白くなる一冊です。
丸の内龍太郎[2007]『馬券会計学』KKベストセラーズ、ベスト新書。
中日ドラゴンズの現役投手、
山本昌さん著作の本。
昨年かな、買って読んだのを
再読しました。
現役プロ野球選手による著作らしく(!?)
ベースボール・マガジン社からの出版。
近年の新書ブームな時代の新書らしく、
気軽に読めるタイプの新書だと思います。
内容は投手・山本昌選手の半生が
語られています。
自称「“プロにギリギリかからない”程度」(P.14)
の投手だった山本昌さんが、どのようにして
プロ野球の世界で生き抜いてきたのか。
むしろ生き抜くどころか…
なぜ200勝を超えるほどの勝ち星をあげるほどに、
大成することができたのか。
現在の状況に至るまで、過去を振り返りながら、
野球に対する、あるいは人生に対する
山本昌選手の考え方や姿勢、取り組み方が
語られていきます。
上で“気軽に”と書きましたが、
むしろ「率直に」と形容する方が
あっているのかも知れないです。
「率直に」語られているからこそ、
山本昌さんの思いや考え方が
まっすぐに心に飛び込んでくる
気がしました。
読了後、清々しい気分になれますし、
「頑張ろッ!!」っていう気分に
させてくれる本だと思います。
再読する気になったのも、
その印象が残っていたからです。
ちなみに…
山本昌投手は、今シーズンは
この夏から1軍に合流し、
すでに3勝をあげています。
(2010.09.02.現在)
昌投手は、自分が小学生の頃から、
プロ野球選手として活躍していた
自分にとって“ヒーロー”の1人です。
少しでも長く現役で活躍を
続けて欲しいです。
応援してますッ!!
山本昌[2009]『133キロ怪速球』
ベースボール・マガジン社、
ベースボール・マガジン新書。
…を読みました。
なかなか厳しいタイトル。
ジャンルとしては、“日本文化論”
という所に収まると思います。
正直、文化論とかのジャンル、
あまり好きじゃないです。
なんか情緒的というか、
論理的な厳密さに乏しいものが多いから。
ただ、この本は論理的な甘さは
あちらこちはにあるものの、
「面白いなぁ…」と思うところが
ところどころにありました。
もとい。
タイトルから連想されるように、
そこそこ堅い内容です。
ですが、堅い話題を相当に砕いて
論じているので、読み辛いってことは
ないと思います。
論文というレベルではなく、
講演会での話をまとめたもの
といった程の内容になってます。
そして、冒頭で著者自身が述べているように、
あちらこちらに論点が飛んでいます。
食い散らかしてる感じ。
また、厳密な議論が展開されている
わけでもないので、
反論しようと思えば、
たぶん、いくらでもできます。
ただ、それぞれの各論において、
論旨はしっかりとしていますし、
各視点に面白さを幾つか感じました。
考えるとっかかりとしては
良い本かなぁ、と思いました。
内田樹[2009]『日本辺境論』新潮社、新潮新書。
とっつきにくい感じがしますけど…
“マルサ”っていえば、
なんとなしに興味を感じる人も多いでしょ。
いちお会計の分野にいる自分としても、
分野違いだけど興味のあるとこなので。
内容としては、金丸脱税事件を中心とした事件簿。
ドキュメンタリー的な、あるいは
新聞でいえば社会面的なタッチで、
主に90年代前後から以降における、
“査察部”の活躍を描いています。
個人的には、もっと組織的なこと…
組織的な特徴や弱点とか、今後の展望など
といったことを期待してたので、
そういう意味では、ちょっと違ったけど。
個人的、組織論とか法律や技術的な…
そっち系の話が好きなので(笑)。
とはいえ、よく知らない分野でなったので、
興味を保ちながら読了することができました。
岩波新書なので当然、内容的には充実してます。
その辺はさすがですッ♪♪
1999年に出版された本なので、
ちょっと前の話だとは思いますが…
“マルサ”の活動に興味があれば、
読んでみてよいと思いますよ(=・ω・)/
立石勝則[1999]『東京国税局査察部』岩波書店、岩波新書。
…他であるべき、とこですけどf(^_^;)
競馬好きで、ライト・ヘビーくらいな
人が読むと面白い内容かと思います。
新馬戦や未勝利戦こそ狙い目
という著者の考え方や、
調教データの読み解き方など、
興味深い内容は多かったです。
そして何より、著者が競馬を
大好き(…狂ってる!?)であることが
強く伝わってきます。
きっと(…ますます、笑)
競馬をやりたくなりますよ。
丸の内龍太郎[2007]『馬券会計学』KKベストセラーズ、ベスト新書。
ほのかな期待と少しの不安を感じながら、
そんな素朴な疑問を抱いたことないですか!?
超大国・アメリカに真っ向から戦争を挑んだり…
その結果、破滅的な敗戦から奇跡的な復興を果たしたり。
わびさびのような独特の感性を持っていたり。
言うまでもなく、とってもユニークな日本人。
あるいは、もしかしたら日本人が思っている以上に
ユニーク(唯一or独創的)な日本人は、当然(!?)、
世界中で数々のジョークのネタにされている。
本著は、そんな日本人をネタにしたジョーク集です。
そして、そんな数々のジョークを通して、
新しい“日本人像”が見えてきたりします。
偏見ととるか、思いもしなかった意外な日本人観に気づくか…
センス・オブ・ユーモア(sense of humour)が問われる新書かも。
あらすじ…に代えて本編より、お一つ。
『 ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。
船長は乗客たちに速やかに船から脱出して
海へ飛び込むように指示しなければならなかった。
船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めば、あなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めば、あなたは紳士ですよ」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則になっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込みますよ」 』
(引用~早坂隆[2006]、pp110-111。)
早坂隆[2006]『世界の日本人ジョーク集』中央公論新社(中公新書ラクレ)。
山口二郎[2005]『ブレア時代のイギリス』岩波新書。
1997年のイギリス総選挙において、
地滑り的な大勝を収め、
今日に続く労働党・ブレア政権。
その労働党・ブレア政権下における
イギリスの社会状況を、政治経済分野での動向を中心に、
端的だけど、充実した内容で
まとめた良著だと思う。
特に、政治面における記述が、興味深かったです。
選挙制度そのものについて、つまり、
小選挙区制の特徴など、改めて考えさせらるところが多々あった。
やっぱり、政治の根幹は選挙だな…なんてことを思ったりさせられました。
そして、選挙を伝えるメディアの姿勢。
これの重要性についても、改めて。
それと、印象深かったのは、ブレアに象徴される「政治の人格化」という分析ついて。
メディア時代における政治の分析として、これは実に的を得ていると思いました。
それは、一体、どういうこと!?と思った人は、是非、読んでみてください(笑)。
さて、本著は、森嶋通夫[1988]『サッチャー時代のイギリス』岩波新書、と併せて読むと、
近年のイギリスの政治経済をより一層、
興味深く読み解くことができると思われます。
著者自身も、森嶋通夫[1988]の続編たることを意識して、
本書を上梓したことを、あとがきで述べています。
但し、(あくまで、以下は完全に私見だけど…)森嶋通夫[1988]が経済政策という視点から主に論じているのに対し、
本著は政治面からの切り口が中心となっていると思われます。
両氏の研究分野の違いということを考えれば、当然といえば当然のことだけど。
【関連文献】既読&新書&直ぐ手許にあったもの…
森嶋通夫[1988]『サッチャー時代のイギリス』岩波新書
船場正富[1998]『ブレアのイギリス 福祉のニューディールと新産業主義』PHP新書。
山口二郎[1998]『イギリスの政治 日本の政治』岩波新書。
…今回はちょっと堅気な内容でした。以上(^o^)ノシ