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ぼそっと。映画の話、本の話。
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「今回の007は、面白いッ!!」
という旨の評を、各メディア等を介して耳にし、
期待に胸を膨らませる一方で…

「今回は~」ってことは、裏を返せば、
“今までは…ん!?”ってこと??
なんてことを邪推したりして。

“007”にちっちゃいから馴染んでしまっている自分としては、
前作以前も、“偉大なるマンネリ”ってことで
それはそれで楽しかったのだけど…まぁ“寅さん”みたいなもの。


ただ、そんな自分にしても、今回の007は、「やはり一味違うぞッ!!」
なんて思った作品に仕上がっていた次第で。

ただね。作品云々の一方で、
お客さんの年齢層が高齢化しいる気がしつつ…
ジェームス・ボンドに魅入った2時間超でした。



あらすじ。

“誰も知らない007”
“これは、若きジェームス・ボンドが「007」になるまでの物語”

「007」になったばかりの
若き日のジェームス・ボンドに課せられて最初の任務は、
巨額の国家予算を元手にしたポーカー・ゲームだった。
相手は、世界中のテロリストに資金提供をする“死の商人”ル・シッフル。
そして、ボンドの傍らには、ボンドの監視役として
知的な美女・ヴェスパー・リンドが配されていた。


★★★★☆(4)~(☆。★)古キ良キ時代…新鮮ニ輝ク☆007☆




感想(以下、ネタバレの可能性があり)。


“007!?…ジェームス・ボンド!?へぇ、まだ続いてるんだ(苦笑)。”
“はぁ=3今更、冷戦の時代じゃあるまいし(冷笑)。”
なんて感じる人も、公開前後の時期に
「某国のスパイがイギリスで暗殺!?」なんてニュースを耳にすれば、
ドキッとするはず。むしろ、タイムリーなのかも…って。

もちろん、言わずもがな…
たまたま時期が重なったに過ぎないのだけど。

ただ、冷戦という時代が歴史上の一フェーズと
なりつつある現代においても、
暗躍している国際的なスパイ活動の顕在化に
認識を新たにした人も少なくないのでは。

むしろ、スパイの存在が一般的な認識として薄れている時代こそ、
スパイが暗躍し、跋扈できる時代なのかも…
なんてことを自分的にも思ったわけで。

もちろん、“007”のようなスパイが活躍するなんてことは、
全く思いませんが、苦笑。


もとい。
今回の“007”は、“評判に違わず面白い”なぁと。

お決まりの要素を残しつつも、
冒頭から、肉弾戦的な(w)アクションが披露され、
中盤~終盤にいたっては、スリリングな心理戦が展開されるストーリーは、
歴代の“007”シリーズの中でもかなり秀逸な一品かな、と。

まぁストーリー展開の強引さは、否めないけど…。



『007 カジノ・ロワイヤル』
(原題『007 in CASINO ROYALE』)
監督:マーティン・キャンベル、脚色:ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド、
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・リンチ、
       ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ、etc。
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