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ぼそっと。映画の話、本の話。
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書評…のようなもの。

馳星周さんの作品の最大の特徴だと思われる、
救いがたいようなドス黒い暗黒な雰囲気(ノアール)。
そんな独特な雰囲気がこの作品でも、色濃く~
そして、どんよりと暗く…漂っています。

馳星周ファン、あるいはフリークさん達には、
もはや説明不要かと思いますが…
馳星周さんの存在を世間に知らしめた『不夜城』。
その続編である『鎮魂歌 不夜城Ⅱ』。
そして、サブタイトルでも銘打っているように、その完結編が
この作品。『長恨歌 不夜城完結編』です。

これは、ちょっと前の話になってしまいますが…
自分、単行本で発売された時(ちょうど1年くらい前かな)に、
本作を即買いして読んでしまいました。

実のところ、発売される前の当初の気持ちとしては、
文庫本(それから1年経過して、そろそろ文庫化されるのかな!?)に
なってから買おうかなぁ、なんて思っていたのです。
でも、本屋でその帯を見て、誘惑に抗いきれず…買ってしまいました。

「劉健一 ― あの男がいる限り、
おれは安らかに眠ることができない。
あの男の目を、口を、耳を塞がなければならない。」

『不夜城』シリーズ好きな自分としては、
「劉健一」という名の響きには、耐え切れない誘惑があるみたいです。

そんな気持ちをわかってくれる人も少なくはないはず。


本作では、その劉健一は、「不夜城」歌舞伎町で、
かつての楊偉民がいたような地位に居座っています。

歌舞伎町の闇にどっかりと腰を下ろし、その闇を縦横無尽に操る劉健一。

その彼のもとに、かつての劉健一を思い出させるような若者が訪ねてくる。
屈折して、行き場のない感情を持て余した男が、また歌舞伎町に行き着いた。

それは、歌舞伎町に再び、不穏な空気が流れ始める始まりだった…。

まだ『不夜城』に触れたことがないという方は、
『不夜城』→『鎮魂歌』→『長恨歌』と順を追って読んだ方が
作品の世界を堪能できます。
てか、順に読まないとよくわからない…可能性大です。



馳星周[2004]『長恨歌―不夜城 完結編』角川書店







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